こんにちは、ライルです。
「バーナム効果とは??」ってことで、解説していきます。
一応解説するんですが、詐欺師やインチキ占い師の間でよく使われるイメージがある、だいぶ都合の良い効果です。
実際に人間の心理とか感情とか脳みそって、なかなか適当なことやってます。
そして、これもその1つ。
もちろん知っておいて損はないですが、「超使えるよこれ!!」ってものでもないので、
どうでもいい人間関係の適当な処理とかに使っておくことをおすすめします。
というわけで早速。本日も解説して参りましょう。
目次
バーナム効果ってそもそも何?
バーナム効果とは
「誰にでも当てはまることを、あたかも自分のことのように思ってしまう」
という心理効果です。
主に占いによく使われています。
例えば、下の例文を読んでみてください。
あなたは人に好かれたい、褒めて欲しいと思っています。
ですが、自己否定をしてしまうことも少なくないでしょう。
あなたは自らの才能を最大限に使い切ることができず、自分に失望することがあります。
普段は問題なく課題を克服したり、簡単なタスクをこなすことができますが、
自己否定に陥っているときは、簡単なタスクですら面倒だと感じることが多いでしょう。
あなたの思考力はおそらく高い。
このブログを見て学ぶ人間に学ぶことが嫌いな人間、努力ができない人間はいません。
あなたは、ある程度の多様性を受け入れる心の広さがあり、制約や制限に直面することで不満を抱きます。
その上、自分が独自の考えを持っていることを誇りに思っているため、
他人の根拠ない意見を取り入れることはありません。
ですが、あなたは他人に自分の内面を曝け出しすぎることは良いことではないことにも気がついています。
そのため社交的で愛想が良い時もありますが、その一方で内向的で遠慮しがちになってしまうこともあります。
どうでしょうか。
これは僕がある実験に使われた文章をアレンジして書いたものなのですが、
自分に当てはまる!と思われましたか?
実は、ここに書いてあることはおそらくこのブログを読んでいる多くの人に当てはまります。
これがバーナム効果です。
星座占いや血液型占いにもバーナム効果が使われています。
不思議ですよね。なぜか当てはまってしまう。
なぜ当てはまってしまうのか。これから徹底解説します。
バーナム効果はなぜ起こるのか
まずは、人間の特性について解説するところから始まります。
大枠を説明しましょう。
バーナム効果が発生するまでの過程はこうなっています。
上記の文章の最初の文で説明すると
「人に好かれたい、褒めて欲しいと思っている」という文を見る
↓
その文章に注目する
↓
無意識に「褒めて欲しかった時、好かれたい欲求」を思い出す
↓
そう思った経験があることを自覚する
↓
直前に思い出したこと、繰り返されたことは印象が強くなる
↓
当てはまっている!と感情が決定する
こんなメカニズムです。
かなり大雑把ですが、こういう過程で当てはまると思ってしまいます。
それでは、この先から詳しく、わかりやすく解説していきます。
少し複雑な話になってしまうかもしれませんが、なるべくわかりやすい解説。頑張ります。
読む・聞く=注目する
誰かの文章を読んだり話を聞いたりしている時、あなたの脳は目の前の言葉に注目しています。
基本的に脳みそは1つのことにしか集中することができません。
マルチタスクでは、同時に脳が2つ以上のことを考えているのではなく、
Aを考えて、やめてBを考える。やめて、Cを考える。
という切り替えを高速で行っているだけです。
1度にできることは1つだけです。
つまり、あなたは文章を読んだ時に目の前に集中しました。
集中するとどうなるでしょうか。
いろんなことを考えますよね。
特にその文章に関係することや自分の過去のことなどを。
注目して読んだ結果、あなたの中で読んだ文章に当てはまる事例が大量に出てきます。
そうすると次のステップに行きます。
思い出し、自覚し、当てはまる
あなたの中で当てはまっている事例が大量に出てきました。
するとあなたは無意識にこう思います。
「案外あるもんだなぁ」と。
するとどうでしょうか。
「じゃあ、当てはまっているかもな」となりますね。
非常に単純です。
たったのこれだけ。
ですが厄介なことに、これは無意識に行われ
自分は自分で考えていることに「当てはまるかも」と思うまで気がつきません。
これは記憶の仕組みと関係があります。
記憶の仕組みに関しても軽く触れましょう。
こちらでも具体例を用いて、実際に考えながら見ていきます。
なぜ無意識に考える。ということが起こるのか
理由は記憶だと言いましたね。
『思い出す』という行為には3種類あります。
それは
・つながって出てくる(思い出しやすくなる)
・まぐれでゲット(不意に思い出す)
・探し当てる(考えて思い出す)
まずは1つ目。
記憶というのは非常に曖昧ですが、それぞれがつながっています。
それぞれの記憶は、関連があるもの同士でつながっています。
関連があるというのは、初めて知った環境、場所、内容、印象、音などです。
あなたが起こした行動は記憶となって脳に保存されます。
あなたが無意識に「褒められるために頑張ろう」と思った記憶もです。
保存され、関連あるものと繋がります。
もし、関連してつながっている記憶のうちの1つが引き出される(思い出される)ことがあれば
つながっている記憶はどうなるでしょうか。
切れることはありません。
ではどうなるのか。
つながって引き出されます。正確に言えば引き出しやすいところにきます。
つまり、関連した記憶はどんどん溢れ出てくるのです。
では2つ目のまぐれでゲットとはどういうことなのか。
ふと、何かを思う。というタイミングがあります。
これは記憶が脳が偶然見つけて記憶と照合した結果、自覚した記憶です。
何も考えていないとあなたが思っていても脳が情報収集を休むことはありません。
あなたの、目・鼻・口・肌・耳といった五感は常に情報を収集しているのです。
そのため、脳は常に記憶を整理しなければいけなくなります。
この情報は必要。これは不要。といった具合です。
そのタイミングで、ある1つの情報と1つの記憶が合致します。
そこで脳が知らせるんです。
「これやんなきゃじゃないのか〜?」ってな感じで。
すると、人間は自覚します。
「あ!そういえば、これやりたかったんだった!」
となるわけです。
これが2つ目のまぐれでゲットした記憶です。
3つ目。考えて探し回った記憶です。
あなたは「何かをしなければならないんだけどなんだったけな」と考えています。
こうやって考えて考えた末に、無事に見つけた記憶です。
これが最も一般的な記憶の捉え方でしょうか。
思い出そうと思って思い出したものがこれです。
記憶に関する詳しい知識はこちらです。ここではニュアンスで解説しているので
正しく知りたい方はこちらをご覧ください。
さて、無意識に考えるというのは2つ目に当たります。
情報収集の結果、脳がまぐれでゲットした記憶です。
あなたの目の前にあった文章という情報が、あなたの脳みその中で
思い出す機会もないようなつながった記憶をまぐれでゲットしたのです。
ですが、バーナム効果はこれをまぐれではなく、狙ってやることができる心理効果です。
少し長くなりましたが、記憶の説明はここまでです。
おさらい
バーナム効果に関して、僕自身があまりビジネスに応用することをオススメしていないので
このブログ内でビジネスに応用する方法を解説するのはやめておきます。
僕よりバーナム効果を使った効果的な手法を知っている方は大勢いると思うので、
そちらを参考にしてください。
朝のテレビニュースの占いは、全てくじ引きで決められています。
つまり、くじ引きで決めてバーナム効果で信じさせる。
このようにうまく洗脳を欠けているわけです。
もちろん、視聴率を上げるための戦略ですね。
(これらは聞いた話です。削除されたらそういうことです。)
ということで、あなたが洗脳を避けるために役立てば
おそらくあなたの生活は充実するでしょう。
洗脳の技術に関しても知りたい方は、是非コメントください。
というわけで、今回はこの辺りで筆を止めようと思います。