こんにちは、ライルです。
「ハーディング効果とは?行列のできる店が大体狭い理由」
と言うことでお送りしていきます。
経験ありませんか?
行列のできているお店を見て、「ここ行ってみようか!」となった経験。
これにもしっかりとした心理効果が隠れているのです。
それが「ハーディング効果」。
というわけで、わざと行列を作る理由を解明しましょう。
目次
ハーディング効果とは?
『ハーディング』とは『Herding』という英語で、
『Herd(群衆)』という英単語から来ています。
つまりハーディング効果とは
「周りと同じ行動を取ることで安心感を得ようとする心理効果」
です。
安心感を得ようとする効果ですが、
実際は「みんなやってるし、良いことなんだろう」
と思ってしまうことの方がわかりやすいでしょう。
「赤信号、みんなで渡れば、怖くない」
という有名な標語が、この効果の強力さを表していますね。
特に日本は同調圧力が強い国なので、この効果は有効なのです。
ハーディングは他人に対してだけではない!?
実はこのハーディング効果。
自分に対しても発生してしまうのです。
その名も「自己ハーディング」。
非常に単純で安直な名前ですが、ハーディングも自己ハーディングも、
ビジネスにおいて非常に重要な役割を担っているのです。
それではそのメカニズムを見ていきましょう。
ハーディング/自己ハーディングはなぜ起こるの?
人間は、とても曖昧な生き物です。
曖昧で適当で、非常に弱い。
そのため、1人では生きていけませんし、ずっと考えるなんて大変なこともしたくないのです。
人間は、判断する際に一生懸命考えて、最も合理的な答えを出して行動する。
なんて、面倒なことはしません。
もっと簡単な方法で合理的な答えを出そうとします。
それがこの2つ。
・周りの人に合わせる
・過去の判断と同じことをする
これなら非常に簡単ですよね。
何も考えずに済みます。
ハーディングでは周りの人に合わせて行動します。
その方が判断が楽なので、脳に負担がかからないのです。
しかも、大勢の人と行動を共にして
それがもし間違っていても、責任は分散され自分はたいして怒られません。
これがどんどん膨れ上がり、今では「1人でトイレに行くのすら恥ずかしい」という
わけの分からない価値観が蔓延しているのです。
判断するのが楽だから、ハーディングは発生するのです。
自己ハーディングも同じことです。
まずは過去の自分の行動を思い返します。
「あの時はこうしたよな。こうしたってことはきっとその時合理的な判断をしたからだ」
と無意識に勘違いをします。
そして、過去の自分の行動を真似るのです。
実はこの行動は市場の形成にとって非常に重要です。
それに関してはここで語っているので、よければどうぞ。
【アンカリングとスタバと経験】ビジネスに必須なカスタマージャーニーの話
どちらも同じでしたね。
「判断が楽だから、そっちに流れている」
という単純なメカニズムでした。
ですが、これはビジネスをするあなたにとって非常に有害です。
ハーディングに従ってはいけない理由とは
あなたがビジネスをする上で身につけなければならないものが2つあります。
それは
「稼げる思考」と「大量の知識」
です。
その2つを手に入れるためには、あなたは学び考えなければなりません。
人間の脳みそは、筋肉と同じようなもので、
鍛えれば強くなっていきます。
楽なことばかりでは何も成長しないのです。
あなたが無理のないスピードでランニングをしたとして、
マラソンが速くなりますか?
一円玉を持って腕を曲げたり伸ばしたりして、
あなたの力こぶは大きく、強くなりますか?
ならないのです。
限界まで速く走ったり、上がるかどうかも分からない重さを頑張って上げることで、
あなたはどんどん速くなったり、強くなります。
脳みそもそうです。
あなたが「もう何にも考えられない」というくらいまで、考えまくって学びまくるのです。
実は脳みそは疲れないので、その辺については他の記事で話します。
つまり、ビジネスで稼ぐために。
あなたは脳みそを鍛えなければいけません。
なのに、ハーディングで楽をしていては何も成長しないんですね。
なのでこの効果は非常にあなたにとっては有害です。
ハーディングをビジネスに活かす
「有害だ」と書いたくせに、ビジネスに生かしてしまっていいのか?
と思う方もいるかもしれませんね。
ビジネスというのは、「価値を提供して、その対価を受け取ること」です。
お金でなくても、価値を提供し合い、あなたは望んだものを手に入れる。
そうなればもう、それはビジネスです。
つまり、「判断を楽したい人には楽させてあげれば良い」のです。
それで十分なんです。だって求めてませんから。
あなたの仕事は「価値が広く、いろんな人に届くようにすること」です。
その際たるものがインターネットだったりします。
つまり、行列を作ったり口コミを広げて、ハーディング効果を発生させる。
そうすることで、より広い範囲にあなたの提供する価値が届くようになるのです。
具体的なことを話せばキリがないですし、この記事の趣旨とズレるので、
ここには書きませんが、生かし方は無限にあります。
あとがき
ハーディング効果に関する説明を一通り終えましたが、どうでしょうか。
個人的には、非常に自覚しやすく回避しやすい効果だと思っております。
本ブログでは「ビジネスのための学問知識」を発信しているので、
今回はかなりビジネス系よりの記事にしましたが、
ビジネスにおいて活用できるということは、
消費者としてビジネスの罠にハマるのを防ぐためにも使えるということです。
消費者心理を学んだり、行動の心理を学んでおくことで、
消費活動もビジネスも有利に進めることができます。
というわけで、この辺りで筆を止めます。
追伸
自己ハーディングってコンフォートゾーンを確保するための行動なので、
ビジネスで成功しようとか稼ごうとか思うのであれば、大敵です。
なので基本的に前とは違う行動を取りましょう。
もし失敗してもデータが取れます。「あ、これはダメなのね」とかね。
そうすると、何が今の自分にとって最適かというのが見えてきます。
ちょっと抽象的でわかりにくいかもしれないですが。
詳しく知りたい方はメルマガで流れてくるので見てください。