こんにちは、ライルです。
『ラベリング効果とは?』ということで解説していきます。
非常に有名な心理効果である上に、恋愛や日常生活でも役な立ちます。
非常に簡単なので、ささっとわかりやすく解説していきます。
目次
ラベリング効果とは?
ラベリングとは
『ある行為や印象を基準に、相手への評価を固定すること』
『評価が固定されると、自然とその評価に行動が寄ってしまうこと』
を言います。
例えば、
「男なんだから〇〇しなきゃダメ」とか
「女なんだから〇〇しなさい!」とか言われたことありませんか?
これは立派なラベリングです。
もっと言えば
「A型は几帳面だ」
「AB型は変わり者だ」
と言ったような血液型性格占いもラベリングです。
科学的な根拠がなくても、それに該当する人が多く見えるのは
実はこのラベリング効果が深く関係しています。
ラベリング効果の強み
ラベリング効果は、他人を行動させることに非常に長けています。
例えば、「あなたはA型は几帳面だ」というラベリングをされている人の多くは、
几帳面になります。
無意識に貼られたラベル・レッテルに行動が寄ってしまうのです。
そのメカニズムは次の章で詳しく解説しますが、
このラベリング効果はビジネスや恋愛でよく用いられています。
それだけ、他人を動かす力があるということです。
しかもラベリングされた本人は、ほとんど自覚することができません。
常にラベリングを意識しているなら別ですが、ちょっとした一言が効果を持ったりする効果なので、実際、自覚することは非常に難しいというのもかなりの強みです。
ラベリング効果の弱み
ラベリングは、「誰かの勝手な思い込み」であることもあります。
血液型占いはそうです。
科学的な根拠はゼロですから。
そのため、Bちゃんに「優しいね」とラベリングされたA君は、
Bちゃんに優しくしなければならないと無意識に感じてしまいます。
そのため、もしかしたらラベリングのせいで様々な葛藤や悩みを抱えることもあるかもしれないのです。
効果が非常に優秀なのは間違いないのですが、その反面、非常に制御が難しい効果でもあります。
ラベリング効果のメカニズム
ラベリング効果は、簡単に言えば「レッテルを貼る」ことです。
具体例で考えてみましょう。
例えば、あなたは友人のA君に数学について尋ねました。
「ここがわからないから教えて〜」って感じで。
そして一通り教わった後に、
「Aって本当に頭がいいよね」
と言ったとしましょう。
すると、A君はあなたの前では「頭がいい」キャラで行動しやすくなります。
というより、あまり頭が良くないところを見せられないのです。
なぜか。
「期待を裏切る」という苦痛を避けるためです。
全ての生物には「幸福の追求より、苦痛の回避を優先する」という特徴があります。
これは確証バイアスの記事でも書きましたね。
つまり、ラベリング効果で人が行動しやすくなるのは苦痛を回避するための無意識の行動だからなんです。
ラベリング効果とラベリング理論と違い
非常にややこしいですが、ラベリング効果とラベリング理論は少し異なります。
ラベリング効果は自分や相手と言った人間ですが、ラベリング理論は「原因は周りのラベリングだ」というものです。
自己ハーディングと少し似ているところがあります。
例えば、A君は犯罪を起こして捕まってしまいました。釈放されてからも周囲からは「悪人」のレッテルを貼られます。
悪人のラベリングをされたA君は、そのストレスからまた犯罪を起こしてしまうんです。
これがラベリング理論です。
ラベリングをビジネスに活かす
正直、僕自身ラベリングをビジネスに活かすのはオススメしません。
使うのであれば、コンサル生のモチベアップなど個人対応の時に限るべきです。
多数の人間に一気にラベリングすることは、できなくはないですが非常に難しい。
なぜなら、ラベリングのラベル(レッテル)がそれぞれの人に分散して、ただの紙片になってしまうからです。
つまり、誰も「これは自分に言っているんだ」と強く感じないんです。
なので非常に難しい。
しかも、あまりやりすぎると相手を苦しめる結果になりかねません。
もちろん使い方次第ですが、相手を慮って使わなければ、非常に面倒な事態になります。
おさらい
ラベリング効果は非常にわかりやすくて簡単ですが、心理効果としてはかなり強いものです。
他人への影響力が大きいので、相手のことをしっかりわかった上でバランスを見て用いることをオススメします。
では、この辺で筆を止めます。