こんにちは、らいるです。
今回は生存者バイアスのお話しです。
前置きが思いつかないので、本題いきますね。
目次
生存者バイアスとは
大きな戦争の真っ只中。そんなある日の出来事。
ある一機の飛行機が戦場から無事に生還しました。
その期待はボロボロでしたが、安定して飛んで帰ってきたのです。
そして研究者たちは考えました。
「こんなにボロボロになるなんて、もう少しで打ち落とされてしまうところだった」
そして銃弾を受けた船体の銃痕に部分を強化することを提案しました。
一見当たり前に見えます。
ダメージを受けた場所を強化する。
しかし、ある科学者はこう言いました。
「無事に飛んで帰ってきたんだ。それはつまりそのダメージでも重要な場所は壊れていないということ。」
「つまり、強化すべきはダメージを受けていない部分の装甲ではないか」
おおよその生存バイアスの歴史のような物です。
正確なことを話せばもう少し長くなりますが、同時に複雑なのでやめました。
そこはこのバイアスの本質ではないからです。
要するに生存者バイアスとは、
「生きて帰ってきたもののダメージを受けた場所は重要ではない」
「生きて帰ってきたもののダメージを受けていない場所こそが重要だ。」
ということです。
よく考えれば「あれ?なんでこんなことに気がつかなかったんだ?」という感じですが、
実際これは身の回りも陥りがちな偏見ですし、ビジネスでも同じなのです。
例えば人間は銃で心臓を打たれれば長くは生きられません。
しかし親指を打たれたら?相当痛いし、熱いでしょうが、死にはしません。
つまり、ダメージを受ける環境にいるのであれば、
守るべきは「その核」なのです。原動力なのです。
具体的なことを言えば、飛行機・戦闘機であればエンジンであり、
操縦の制御システム基板なのです。
しかし最初の提案では「ダメージを受けた部分を補強すべき」という提案でした。
それは「戦闘機は打たれてはいけない」という表面的な考え方の影響なのです。
本来「落ちずに安定して飛べばOK」なのに、なぜか傷があることを嫌がったのです。
全く本質的ではありません。
要するに、「常に最も大事な場所を見据えなければ、判断を誤るよ」ということなのです。
日常生活に潜む生存者バイアス
例えば、受験の時。
なんでもいいです、何か試験とか、結果を残さなければいけない時。
大事なのって、全体で合計点を超えることだし、
結果出すなら、何か長所があれば短所は相殺できるわけですよ。
でもなぜか「全教科均等にできなきゃダメ」的な思想がありますよね。
これは生存者バイアスなんですよ。
自分がエンジンとしているのが英語とかなんらかのノウハウなら、
それ以外の部分は正直、強化もそこそこにしておいて、
英語を一気に伸ばせば良いわけです。
でも「この点数が低かったから」とか「ここが数字出てないから」とか。
そこじゃないよね。って話です。
もちろん大事ですよ。点数も数字も平均点も。
でも一番大事な見るべきところって合計点であって結果なわけですよ。
飛行機を上手に飛ばそうと思ったら、
全部100点が一番ですよ。エンジンも装甲の強度も、軽さも。
でもそんなものはなかなかできないわけです。
じゃあどこが一番大事なの?
エンジンですよね?飛んでいる。長い距離を高速で飛行できたという結果ですよね?
という話なのです。
じゃあそのためにはエンジンをしっかり守って、操縦ができれば最低限オッケーです。
そのあとで走行やら何やら整えれば良くて、
何かしらで結果出た後も、結果が出ているなら、長所を大切にすべきで、
短所の強化はそこそこでも結果は出ますよね。
つまりは「結果を出すために、自分にとって一番大事なのは何を死守することなのか」
ということを最優先に考えなければいけないのですよ。
でも、それをガン無視してなんかわけわからんところの強化に取り組んで、
長所のレベルがどんどん下がってしまうんですよ。
周りのレベルは常に上がりますから、長所伸ばしていかんと
通用しなくなるんですよ。
といった感じで、深く考えてみれば生存者バイアスっていうのはですね、
割とそこら中に落っこちてます。
「本来これって、何を目的にしているんだろうか」
「その目的のためには何が不可欠な要素なんだろう」
って常に考えることが、超重要になってくるわけです。
ビジネスにおける生存者バイアス
じゃあビジネスにおける、「不可欠な要素」ってなんなのか。という話をしましょう。
結論から言えば「価値を提供すること」です。
もっと大きく言えば利益を出すことなのですが、僕は価値を提供することの方が
重要だなと確信しております。
そもそも利益とは【対価】なのだ
そもそもなんですが、「利益」ってなんで出るんでしょうか。
商品が売れるからですね。
商品やサービス、コンテンツ。それらが誰かの手に渡るからです。
じゃあなんで売れるのか。
それは「商品に価値があるとお客様が思ってくれるから」です。
あなたにとって価値があっても、僕にとっては価値がないことは多くありますし、
その逆の場合もあります。
僕は基本的にMacBookから利益を生み出しています。
だから僕にとってMacBookは超価値があるんですよ。
100万円払ってでも即決でポチります。
でもインターネットを使ってやることといえば、
Youtube見てInstagram見て、TikTokを見るくらいやな〜という人にとって、
MacBookは大して価値ないですよね。
だってスマホがあれば一発で解決するからです。
つまり「誰が何を求めているか」ということなんですね。
これを把握することが、飛行機でいうエンジンなわけです。
そしたら次に、どうやって提供しようかなって
価値を提供する方法を考えまくる。
これがビジネスであり、利益が出る考え方です。
常に顧客、お客様の目線で考える。
これが超重要事項、不可欠な要素になってきます。
価値を提供せよ。
お客様に価値を提供しなければ、その対価としてのお金を得ることはできません。
もしできてしまったのなら、それは詐欺ですね。
だって騙してますから。
詐欺、もしくは寄付です。
つまり、誰かに価値を提供する必要がある。
そうしなければ利益が出ないし、稼げないから。
要するに、それ以外のことやっても稼げないんですよ。
「価値を提供する」こと以外を軸に考えても、
それは机上の空論で終わってしまいます。
でも、どうすれば価値が提供できるのかというのが
知らない人にとっては「ん?どうすればいいんだこれ?」ってな感じで
あんましよくわからん。ということが起きます。
そこで抜けているのが「方法論」ですね。
7つの習慣とかいろんな自己啓発書ありますが、
あれをいくら読んでも結果が出ないのは方法論を知らないから。というだけです。
ちなみにマインドセットに関しては7つの習慣で十分レベルです。
なので、方法論が必要になるわけです。
少し深いところまで行きすぎたので、話を戻すと、
要するに「ビジネスするなら価値提供しないと始まらんよ」ということです。
たったそれだけです。
本質や最重要の要素というのは常に1つしかなくて、
それを軸に考えて、型に当てはめれば稼げてしまう。
実はビジネスってこういうもんなんですよ。
だいぶつらつら書いてきたので、今回はこの辺で終わりますが、
下記からメルマガに登録すると、もっと濃い話が毎日メールで配信されるので、ぜひ。