こんにちは、ライルです。
今回は『フットインザドアー効果とは?』ということで、解説していきます。
心理学を題材にした漫画で「サイコろまんちか」というのがありまして、
そちらでも解説されていた効果です。
非常に有名な心理効果でもありますが、認識が曖昧だったり少し間違えやすい効果でもあります。
では早速解説していきます。
目次
フットインザドアー効果とは?
フット・イン・ザ・ドアー効果というのは、別名『段階的要請法』とも呼ばれています。
つまり、順番にお願いすれば受け入れてもらいやすい。ということです。
相手が同意しやすそうな小さなお願いから、徐々にお願いを大きくしていくことで、
より承認してもらいやすくなる。という効果になります。
非常に単純ですね。
ですが、似たような効果に『ドア・イン・ザ・フェイス』があります。
こちらは、「大きいお願いをして断られたら、小さいお願いに変える」というものです。
なんとなく似ていますよね。
詳しくはこちらから見ることができます。
(ドア・イン・ザ・フェイス 記事 URL)
フット・イン・ザ・ドアー効果とドア・イン・ザ・フェイス効果は名前も内容も少し
似たようなところがあるので、ごちゃごちゃにならないように注意です。
では、なぜフット・イン・ザ・ドアー効果は成立しているのか。
そのメカニズムを解説します。
フット・イン・ザ・ドアー効果のメカニズム
フット・イン・ザ・ドアー効果は「一貫性の原理」を利用した心理効果です。
一貫性の原理というのは、
人間は何か1つのことを貫きたいと思ってしまう。という心理作用のことです。
日本人は義理堅い方が多く、真面目なので非常に効果が高いと言えるでしょう。
この一貫性の原理は無意識で働くことが多く、自覚するのは非常に難しいです。
小さな要求を最初に承認してもらうことで、より大きな要求を飲むハードルが下がるのです。
そのため、段階的に要求をあげていくことで大きな要求を承認してもらいやすくなります。
例えば
A「1万円貸してくれない?」
B「別にいいよ」
A「ありがとう。」
A「あ、でもちょっと1万円じゃ不安だから1万5000円でもいいかな?」
B「んー。まぁ仕方ないな」
A「ありがとう」
と言った具合です。
Bさんの気持ちになってみれば、いきなり1万5000円貸して!と言われるよりも、
すんなり貸してしまうことでしょう。
このように、自覚しにくいですが「一貫性の原理」を非常に巧みに活用した心理効果なのです。
フット・イン・ザ・ドアー効果をビジネスに活用する
フット・イン・ザ・ドアー効果は、情報商材などでよく使われています。
まずは安い商品でセールスをして、大量に販売し、
その商品を購入してくれた方向けに高額商品を売る。
フロントエンドとバックエンドなんて言われる仕組みです。
この仕組みは非常に巧みに消費者心理を操っていて、
「フット・イン・ザ・ドアー効果を用いる+購入者しか買えない限定性」
を武器にしています。
もっと言ってしまえば、上記の2つにプラスして、「教育」という概念もあります。
フロントエンドの安い商品で非常に質の高いものを提供することで、
購入してくれたお客様の心を掴み、「この人についていけば間違いない」と思わせる。
そうすることで、より高額商品が売れやすくなるのです。
基本的には、このように段階を踏んだセールスや、小さいものからだんだんと大きいものを売っていくセールス、集客などは
この心理効果を応用していると思っていいでしょう。
ですが、悪いことではありません。
商品の質が高く、お客様に価値を届けることができているのであれば、
それはむしろ非常に良い仕組みです。
ただし、あからさまなものには詐欺が多いためその辺りの見極めは重要です。
見極めのためにも、このブログで知識をつけて賢くなりましょう。
まとめ
フット・イン・ザ・ドアー効果は非常に単純な効果なので、
この記事はかなり短いものになりました。
ですがエッセンスが詰まってるので、理解できるまで学んでいただければ
きっと価値を生むでしょう。
では、この辺りで筆を止めようと思います。